私の故郷
私はベトナムのハノイの郊外で生まれ育ちました。私の出身地からハノイの中心部まで、バイクで15分ぐらいかかります。子供の時、郊外だからまわりは主に田んぼでした。私の記憶では、故郷は季節になると熟した稲の色で黄金色にすまりました。田んぼに囲まれているので、たくさんの遊びをすることができました。毎日学校が終わると田んぼで友達と遊びました。凧揚げしたり追いかけっこをしたりして、いつも笑っていました。私の両親は小さな田んぼを持っていたので、収穫の季節になると毎朝早く起きて田んぼへ行って、鎌で稲を買ってとても大変でした。でもその時、私は子供だったので両親の苦労がわかりませんでした。
7年前にすべての田んぼに高層ビルと別荘を建設することになり、田んぼは平らになってしまいました。今田んぼはもうありません。高い建物と別荘が建てられました。昔の静けさは残っていません。祖父のような老人だけでなく、私も昔の日々が恋しいです。
今、日本に来て1年半経ちました。日本では毎日仕事をして学校へ行っています。時々週末出かけます。同じ毎日が繰り返されているので、あまり楽しいことがありません。住んでいる所の近くに小さい田んぼがあり、空気は新鮮で静かなので、子供の頃の楽しかった日を思い出します。副下米の香りを感じて、故郷の田んぼで友達と遊んだことや両親の苦労を思い出しているので、毎日「がんばって」と自分に言っています。