卒業生の作文

子どもの頃

都会で子どもの頃を過ごした人はどんな感じでしょうか。
私は田舎で生まれました。貧しい田舎の生活でしたが、私たちは親の愛を受けて育ちました。にぎやかな都会に反して田舎はとても静かです。車の音がしないし、昼でも交通量が少ないので、子どもが道であそんでも安全です。
子どものとき、毎晩私の家に集合して遅くまでかくれんぼをしました。大きい声で呼んでも他の人に迷惑をかけないので、安心です。ある日、友だちは隠れているうちに寝てしまいました。みんなはその子が誘拐されたと思って、その子の名前を大声で呼びました。それでやっとその子は目を覚ましました。みんなはすごく起こりましたが、そのうちおかしくなって笑ってしまいました。
私が子どもの頃は、インターネットはもちろん電話もなかったので、連絡をしなくても私たちは毎日、12時になったら、畑に出てとうもろこしの木陰でおしゃべりしました。ある日、私たちは農家のとうもろこしを盗んで焼いて食べました。でも、とうもろこしを焼くいいにおいで畑のおじさんに見つかってしまいました。でも、それからも何度もとうもろこしを盗んではみんなで焼いては食べました。
私たちは同い年なのでときどきけんかをしました。2、3日ぜんぜん口をきかないこともありましたが、その後はおかしをいっしょに食べてすぐに仲直りしました。
毎日、11時に学校が終ると家に帰ってお昼ご飯を食べて、寝ないですぐに友達と家の近くの川に釣りに行っていました。本当に楽しかったです。夏休みになって、稲刈りが始まると、私たちは田んぼで遊びました。稲に近づくと稲の匂いがしました。草のにおいがすがすがしくて、思いきり深呼吸しました。田んぼにはたくさんの虫がいました。カエルに貼った、カマキリ、クモ。私たちはいつの間にか虫取りにむちゅうになっていました。今の子どもたちはケイタイばかりしていてこんな風にあそばなくなってしまいましたが、私にとっては本当になつかしい思い出です。
子どもの頃のお正月の思い出も私にとっては特別です。冬休みに入り、年末になると、親と市場に買い物に行ったり、大掃除をしたりしました。大掃除は大変でしたが、家がきれいになると、うれしくなりました。12月30日に家族全員が集まってテトの準備をします。私たちは子どもだったので、何もしませんでした。新しい服を着てたくさんおいしい食べ物が食べられるテトを楽しみに待っていました。
元旦を迎えると家族でしんせきの家を訪問して新年のお祝いのあいさつを交わすのですが、このとき祖父母から子どもたちに赤い色のふくろに入れられたお年玉をもらいました。テトが終わったあとで、私たちはまた集まってもらったお金を数えました。お年玉はすこしだけ使えましたが、のこりは親に渡さなければなりませんでした。私は親に抗議しましたが、しかたがありませんでした。今は大人になって家にもいないし、お年玉はもちろんもらえません。
こどもの頃は本当に楽しかったです。もう一度子どもの頃に戻りたいですが、戻れません。私は大人になって、たくさんのことを考えなければならなくなりました。

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