卒業生の作文

天国のおじいさんへ

今は秋です。秋というとなつかしい気持ちになります。柿は何度食べても飽きません。おじいさんはどうですか。そちらは春ですか。夏ですか。秋ですか。冬ですか。この手紙を読みながら何をしていますか。
時間が経つのは早いもので2年間の日本語学校での生活もあっという間に残り半年になりました。初めて日本来たばかりのときは不安な気持ちでいっぱいでしたが今は日本の生活にも慣れました。日本語で自分の考えを話し、日本人と交流できるようになりました。
私は日本の飲みものについて興味があります。お茶を飲むのが好きだからです。子供の時、ときどきお爺さんといっしょにお茶を飲みながら話しました。その時、おじいさんは「ガンちゃん、実は人生はお茶と同じですよ。お茶を入れるとお茶の葉は水の中でぐるぐるまわります。でも、しばらくするとお茶の葉はコップの底に沈んでおいしいお茶になります。人生も長い時間が経つと、だんだん、物事が少しずつ分かるようになるんですよ」と言いました。もちろん、その時の私にはおじいさんが言っている意味が分かりませんでしたがじっと静かによく考えてみると少し分かったような気がしました。
生活の中でいやなことことがあったり、自分の考えどおりにいかないと、色々悩んで考えれば考えるほどストレスも大きくなり、自信もなくなり、落ち込んでしまいます。そんな時はおじいさんが教えてくれた言葉を思い出して、元気を出します。失敗することはこわいことじゃないし、失敗してもその経験は将来、役に立つと思います。
これが私が日本に来て得たことです。おじいさんはどうですか。どんなことがありましたか。そして、何を得ましたか。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
あなたの孫のガンより

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