両親へ
もう私は24歳になりました。今まで私を育ててくださってありがとうという言葉で表すだけでは足りないけど、本当にありがとうございました。
兄弟4人とも、学校を卒業するまで頑張ってくれたお父さんとお母さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
卒業後に、私が外国へ留学したいと頼んだとき、「子供の頃からよく病気になってそんなに体も強くないし、気持ちも弱いのに、外国で一人暮らしをするなんて・・・」とお母さんは心配しましたね。でもお父さんが将来の夢を自分で叶えるために頑張れる大人になるようにと考えて私を日本へ行かせてくれました。
私も日本へ行くことを許してもらうからには、2人に心配をかけないようになりたい、自分のことは自分でできるように頑張ろうと決めました。
思ったとおり、日本へきたばかりの時はいろいろ大変なことがたくさんありました。大人になっても、身の回りのことをするのが苦手で恥ずかしい気持ちになりました。その時いちばんに思い出すのはお母さんのことです。お母さんは私が大人なのに今まで家事を任せず家族のためにいつも1人で頑張ってくれていました。お母さんは「毎日私だけが家のことをやるのは大変だ。自分のことは自分でやりなさい」と一言も言いませんでした。今一人暮らしをして初めて私はお母さんの気持ちや大変さを理解できるようになりました。
今、私は毎日学校へ通ってるし、バイトもやってるし、自分のことも自分でできるようになりました。今のような大人になったココをお父さんとお母さんに見せたいです。2人が今の私を見たら少しでも安心するでしょう。病気になっても両親に知らせずに自分で治せるし、何か大変なことがあっても両親には何も言わずに、できるだけ自分で解決できるように頑張っています。
子供の頃お父さんお母さんからはいつも楽しいことしか聞きませんでした。それで、私はいつも楽しい気持ちですごすことができました。今度は私が2人に楽しい気持ちをプレゼントしたいです。お父さんとお母さんが少しでも楽しい気持ちになってくれたら、私も嬉しいです。
今この手紙を書いているのは日本で1年間1人で生活をしている私です。ですから昔の私とまったく変わって本当の大人になりました。お父さん、お母さん、これからは私のことを心配しなくても大丈夫ですよ。私も日本で頑張り続けるからね。また家族みんなで暮らすことを楽しみにしています。私の願いはお父さんとお母さんがいつも元気でいてくれることです。では、お元気で。