卒業生の作文

日本の生活

 日本に来る前、たくさんの悩みごとがありました。日本に来たら家族もいないし、友達もいないし、日本語も分からないです。日本の生活はどうでしょうか。でも、恐怖心に打ち勝って思い切って日本に来ました。

 日本に来てからもう二年になりました。この間には、苦しい、楽しい、寂しい、酸っぱい、甘い味が揃っています。二年前の自分を思い出すと、19歳の女の子が一人でまったく知らない異国に来て生活を始めたのです。

 日本に来て最初の3カ月はコロナのせいで学校に通えず、仕事だけしていました。毎日、新聞を配達するため、2時に起きなければなりませんでした。まだ慣れていなかったのでとても眠かったです。日本へ来た時は春で朝の外気は9℃に下がったり、雨が降ったりしてとても寒かったです。その時、私の目は涙で潤んで、家族を思い出して国に帰りたいと考えました。それは私にとって大変な時期でした。

 私は三人で住んでいます。一人は先輩で、もう一人は一緒に日本に来た友達です。二人から応援してもらって心が温かくなってきました。日本について何も知らなかったので、先輩からルールや道などを教えてもらえて、とても感激しました。毎日、私たちは一緒に仕事をして、学校へ行って、ご飯を食べて、遊んでいるので、徐々に親しくなって家族のようになりました。ホアンさんのような親切な先輩に会えて、ラッキーだと思います。

 コロナが収まってきたので学校が始まりました。家から学校まで1時間かかります。学校へ行く道は遠いばかりでなく、坂が多いですが先生や友達に会えると思って、毎日、休まずちゃんとと学校へ行っています。学校で先生が勉強に役に立ついろいろなことを教えてくれました。日本語が少し上手になってくるにつれ、友達も増えてきました。

 学校の授業以外に毎週日曜日に文化センターで日本語のレッスンに参加しています。そこでは個別指導を受けています。文化センターのレッスンは知識を習得できるだけでなく、センターでのスピーチ大会のおかげで私はいろいろな交流活動に参加するようになりました。

 日本に二年住んでみて、私は信じられほど和食が好きになりました。ベトナムにいる頃は食べられなかった寿司や刺身は納豆が食べられるようになりました。和食は見た目がきれいなだけではなく自然の味を大切にしています。生のものを食べると水や空気や緑といった自然の恵みが感じられ、これが和食の本当の美味しさではないかと思います。

 両親と離れて暮らすのは今回が初めてではありませんが、今回は本当にいろいろ体験してきました。日本の文化、教育に触れ、視野が広げられ、自分も徐々に成長し、家族に深い愛を感じます。

 長い間大変お世話になりました。私の胸の中は知り合った日本人と友達への感謝の気持ちで一杯です。

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