卒業生の作文

日本での留学

 私は初めて外国に来て、約2年間留学生として生活しています。一人暮らしは寂しかったですが、今までいろいろな出来事や新しい事を体験しました。時がたつのは本当に早いものです。

 もうすぐ卒業式です。今の自分の気持ちがうれしいのか悲しいのか複雑です。日本での留学を決めた時、両親は大変心配していました。日本語が上手になりたいというのはもちろん、日本の文化を勉強したくて日本へ来ました。ベトナムでも日本語を勉強していましたが、日本人と直接話すチャンスがなかなかありませんでした。また言葉をどんな時どう使うのか分からないという問題がありました。それでよく間違っていました。でも日本で直接勉強したら話せるようになり、自分の意見を伝えられるようになってきました。

 しかしこれだけが留学の意味なのでしょうか。私にとって日本留学はいろいろな意味を持っています。日本に来て面白いと感じたこといえば、挨拶です。日本ではあいさつがとても大切です。小さい子どもでも大人でも若者でも、どこでもどんな時でも、日本人はちゃんと挨拶をします。

 また日本人はいつも自分のことだけを考えるのではなくて、他の人のことも考えています。ゴミを出すマナーも日本ではきびしいので日本はきれいです。商品も安いからといって、よくないわけではありません。100円ショップのものでも品質がいいです。

 日本人は自分が病気のときにはちゃんとマスクをします。それは他の人にうつったら、自分と同じように大変になると考えるからでしょう。

 日本に来たばかりの時は言葉ができないし、習慣も全然違うので、すぐに両親のところに戻りたいと思いました。でも、日本に来る時の両親の期待と自分の希望を思い出して、頑張ろうと思って、毎日毎日頑張ってきました。日本に来る前の私は何も自分で決められませんでした。どんなことでも両親を頼って、決めてもらっていました。家で家事もあまりしていませんでした。料理も簡単なものしか作れませんでした。私のやることは勉強すること、友達と遊ぶこと、寝ることだけでした。20歳の私は楽をすることばかり考えていました。でも、今は何でも自分でやることができます。一人暮らしをしているので自分でやらないといけません。

 私が日本が好きなのは学校の勉強と仕事の両方ができることです。将来のために日本に来たのだから、自分がほしい将来を手に入れられるように頑張ろうと思います。

 でも周りの人より自分は本当に弱い人だなと思います。ですから、私は常により良くなるように努力しています。日本で仕事をするのも生活するのも大変でしたが、やさしい所長と一緒に仕事ができてとても幸運です。新聞配達で私が不配をしても所長に怒られませんでした。そればかりか「何か悩んでいることがありますか、遠慮なく言ってください。助けてあげるよ」と言ってくれました。コロナに感染してしまったときも所長は毎日「熱がありますか」「何か食べたいものがありますか」「頑張ってください」と私をはげましてくれました。私が試験に合格したとき、私の誕生日のとき、所長は私にケーキを買って、おいしい食事に連れて行ってくれました。とてもうれしくて感謝しています。

 卒業しても神戸住吉国際日本語学校の先生はいつも私の心にいます。最後まで私のことを考えて、いろいろなことを教えてくださって、ありがとうございました。専門学校を紹介してくださってありがとうございました。

 私たち留学生は家族から遠く離れた所で生きていますが遠くの親せきより近くの他人という言葉のとおり、私は近くの人たちにいろいろ助けてもらいました。日本に来ていいことも苦しいこともありましたが、本当に楽しかったです。みんなのおかげで成長することができました。ありがとうございました。

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