卒業生の作文

苦しんでいる日々

 いつもドアを開けて「ただいま」を言うっても自分の声しか聞こえなかった。水道から落ちる水のしずくの音だけ聞こえた。帰るとすぐインスタントラーメンを作った。毎日の大好きなメニューだ。食べながらテレビをつけた。実はテレビを見るのはきらいだ。でもこの毎日のしずけさはもっときらいだ。食べ終ったら宿題をやって少しゲームをやって寝た。
 アピという村に住んでいた。子供のころから住んでいるのに、友だちがあまりいなかった。手でかぞえられるほどの人数だった。でも、それは人間関係が悪いからじゃなく、他の子にさけられていたからだ。同い年の子だけじゃなく大人たちにもさけられていた。
 でも私をさけなかった人たちの中にカルイ先生がいる。小学校の先生だった。やさしい人だ。ラーメンをよくおごってくれたし、カルイ先生の家でよく遊んだ。親のようだ。友だちになってくれた人もいる。チョーさんとシカさんだ。みんなにさけられたと彼らがいつも一緒にいてくれた。
 私の父は村の村長だった。とてもゆうしゅうな人だった。村中の人からとても愛されていた。でもある事件で私をすくうために両親はなくなってしまった。両親は村のえいゆうだった。両親が私のせいで死んでしまったことで私はきらわれた。どこへ行っても「バケモノ」とか「なんで生きているんだ」という悪口を聞いた。でもやさしい友だちとやさしい先生がいたからその苦しい日々を今まで何とか過ごせた。
 私の両親はヒーローだ。私も両親のようにゆうしゅうな人になりたい。村中の人にみとめられ愛される人になりたい。親に追いつき、親を追い越すようなそんな人になりたい。だから、今、色々なことをがんばって、一生懸命勉強しているのだ。

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