卒業生の作文

後輩たちへ

 後輩の皆さん、日本の生活には慣れましたか。楽しく過ごしていますか。卒業する前に皆さんに私の日本での生活の経験を伝えたいと思います。
 皆さんは日本へ来る前、日本での生活はどんなだろうと想像したことでしょう。「日本人はきびしくて冷たい」とか「日本の生活はさびしい」、「日本の景色は美しい、食べ物がおいしい、便利だ」など周りの人たちから聞いたことがあると思います。そんな話を聞いて、日本での生活を楽しみにしていた人もいるでしょうし、心配になった人もいるでしょう。
 私は日本に来てからもう二年になります。いつの間にか時間は流れてしまったようです。その間には苦しいこともあったし、酸っぱく、甘く、楽しいこともたくさんあって、本当にいろいろな体験してきました。
 二年前、私はまったく知らない日本にやってきて、生活をはじめました。周りは私にとってはすべて目新しく、一人暮らしをするなどこれまで経験もしたことがないものばかりでした。
 最初の6カ月は初めての留学生活で家族や友達とはなれて、さびしさもありました。日本の生活に早くなれなくてはならないと必死に勉強し、働きました。日本語が少し上手になっていくにつれて、困ったことがあっても、なんとか無事に解決することができるようになりました。
 一人暮らしの孤独感は大変なものがありましたが、言葉が通じない時、先生方から励ましていただいたり、多くの日本人に温かく受け入れていただいて、日本でも何とかやっていけそうだと思うようになりました。文化も考え方も違う国で暮らしてみてはじめて、自分のことをきちんと見つめ直し、成長できたと感じました。
 困ったことがあった時、家族のことを思い出してください。さびしくなった時、やる気がなくなってしまった時、どうして日本に来たのか、誰のために頑張っているのかともういちど考えてみてください。そしてぜったいにあきらめないでください。
 「どうして、ずっと前向きなの」、「悩みがなさそう」「いつも明るく楽しそうだよね」と周りの人から私はよく言われます。それは私がいつも積極的に考えて、笑顔でいるからです。毎日仕事と勉強するのはつらいですが、私は楽しくすごしています。いつもにこにこして、職場でも学校でもみんなとしゃべって仲良くなるようにしています。
 もちろん勉強することが一番大切ですが、それ以外にも時間があれば文化交流に参加したり、日本の料理の作り方を学んだりするようにしてください。そうすれば、さびしさを忘れることもできるし、日本のこともだんだんわかってくるでしょう。自分の周りに目を向けて、日本人と友だちになりましょう。
 一番伝えたいことは健康に注意して、積極的に考えて、目標に向って頑張ってくださいということです。日本にいる間に友達をたくさん作って、楽しく過して、いい経験をたくさんしてください。

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