卒業生の作文

私のエネルギー

 ベトナムにいる時はベトナムの生活のことを思い出すとは思っていなかったのに、日本に来てからはベトナムの生活をいつも思い出している。
 以前、私にとって留学することは、農村からもっと繁華な大都市へ行くことだった。ベトナムに住んでいる時、自分の事を誰も知らないところへ行きたいなあ、そうしたら、何でも自由に自分の好きな事が出来るのにと思ったことがある。でも、今は…時々、週末寝坊したり、父の賑やかな声を聞いたり、母の作った料理が食べられる、ベトナムでの生活を懐かしく感じる。高校生の時、私と妹は服を間違えてよく口げんかをしたものだ。私にとって、その時、それらは面倒なことだったが今では懐かしい思い出だ。
 日本で過ごすあいだに、いろいろなことがあった。学校でたくさんの外国人と友達になり、いろいろな文化を紹介してもらった。授業は一番楽しい時間だ。しかし生活の為、バイトをしなくてはいけない。大変だが日本語や日本人の働き方などを学び、たくさんの経験を積んだ。それに、日本人と友達になることも出来た。暇な時、一緒に外食して、日本語を教えてもらい、楽しかった。
 一方、寂しい時もある。病気の時、私のそばには誰もいないし、バイトの時、意地悪い人に苛められて、とてもストレスを感じたことがある。そういう時、誰かに話したいが他の友達はみんな忙しいし、親に心配をかけたくないので、自分の問題は自分で解決した。
 日本の生活は楽しい時もあるし、寂しい時もある。だから、忙し過ぎて、ベトナムにいた時のような気軽さがない。でも人生は片道だ。ベトナムは家族のように私をぽかぽかさせてくれるし、日本は厳しい先生のような人がたくさんいていろいろなことを教えてくれる。
 日本で頑張っている私にとってベトナムの思い出と家族はいつも私のエネルギーだ。これからの日本での生活をもっと頑張ろうと思う。

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